パンデミック・2011年08月30日の戦績

20戦目 - 薄氷

パラメータ
参加者 1人
ロール 通信指令員、科学者、衛生兵、作戦エキスパート
エピデミック 6枚
初期感染率 +0ゲージ
手札公開 有(自分しかいないし…)


冷たい川の上に張った氷の上を歩く。
踏み抜かないように、慎重に、慎重に、向こう岸を目指して歩く。
少しでも氷の厚みがありそうな場所を探し、右へ、左へ、迂回路を探す。
一刻も早くこの恐怖から逃れたい、そんな誘惑に負けて直進すれば、次の瞬間には凍てつく水の中だ。
慎重に、慎重に道を探る。
どんなに気をつけたとしても、結局氷は割れるかもしれない。
それでも、生き残りの道を探す。
…そんな1戦。


序盤から中盤にかけて、プレイヤーズカードの引きは各色とも平均的だった。
プレイヤーズカードが6〜7米になったくらいの時点で、同色のカードを3枚以上持っているキャラクターはいなかった。
このまま何もせず流れに身をまかせていたら、除去効率が悪くて感染率3時代で壊滅的な状況になるかもしれない。
プレイヤーズカードの残り枚数も心配だ。
そこで衛生兵が3枚目の青カードを引いたのを仕掛け時と見て、戦場から少し離れた僻地ではあったが、通信指令員で「サンクトペテルブルグ」に科学者を呼び出し、青カードの移動を行った。
次の科学者の手番には青の治療薬が完成するはずだ。


しかしここで悩ましい事態になった。
感染フェーズで「バグダッド」と「テヘラン」がウイルス3つになってしまったのだ。
次の科学者の手番で「バグダッド」の直行便を使い、治療を行えば両都市ともアウトブレイクの危機を一時的にしのぐことができる。
しかしそうすると治療薬は完成しない。
無理に治療薬を完成させる場合、最寄りの基地は「ミラノ」なので、移動に2アクション必要で、治療薬を作成したらもう治療のためのアクションは残っていない。
どうするべきなのか…。


結論は「バグダッド」と「テヘラン」の治療。
次のような事象が判断材料となった。

  • 治療薬を作れないことによる治療効率の停滞は痛いが、この巡目でアウトブレイクの連鎖が発生したら一気に均衡が崩れるであろうこと
  • 黒のウイルスは感染都市が多く比較的余裕がないこと
  • 研究員がいないことや科学者の引きにスペシャルカードやエピデミックが多いことで科学者にカードが集められず、科学者を利用した治療薬の製造は2個が限界であり、それならば今すぐ急いでカードの空きを作らなくて良いこと


この選択は功を奏した。
次のエピデミックで「バグダッド」と「テヘラン」はすぐに感染カードを引き、ウイルスが3個になった。
もし治療薬を作っていれば終わっていたところだった。
欲に駆られず慎重な選択をしたのが一瞬先の滅亡から人類を救った。


しかし滅亡を回避しただけで、まだまだウイルスとの戦いが終わったわけではない。
むしろこれからが本番なのだ。
治療効率を上げられなかったため、感染率3時代にウイルスの繁殖を抑えきれず、各地にウイルスの山が築かれた。
じりじりとウイルスに押されて感染率4時代に突入し、アウトブレイク数は5回に達していた。


それでも、ここまで粘ったおかげで黄色のカードと黒のカードを5枚ずつ揃えることができていた。
だがこれ以上無理をして治療薬を作成すればウイルスに押し負けてしまうことは確実なので、治療薬の製造よりアウトブレイクの阻止を優先した。
通信指令員と衛生兵を中心に、アウトブレイクを回避する手順、治療薬の製造をする手順を慎重に組み立てていく。
アウトブレイクの可能性を全て排除することはできない中、可能な限り危険を排除して赤の治療薬の完成を目指す。


そしてとうとうやってきた科学者の最終手番。
1つ前の通信指令員の手番で発生した6回目のエピデミックにも耐えきり、我慢を重ね、待ちに待った時が訪れた。
科学者の手には5枚の赤カード。
治療薬を作るのに十二分な枚数だ。
科学者は脇目もふらず最寄りの基地「チェンナイ」に移動し、治療薬を製造した。
全てが報われた瞬間だった。


終了図

21戦目 - 瞬殺

パラメータ
参加者 1人
ロール 通信指令員、研究員、科学者、作戦エキスパート
エピデミック 6枚
初期感染率 +0ゲージ
手札公開 有(自分しかいないし…)


通信指令員、研究員、科学者。
この並びはいい並びだ。
通信指令員が研究員と科学者を面会させ、研究員が科学者にカードを差しこみ、科学者が基地に駆け込んで治療薬を製造する。
とても生産性の高いコンボだ。
衛生兵がいないのはウイルスの除去能力に不安があるが、それをカバーできるだけの能力がある。
が、一歩判断を誤ると「そんなの関係ねぇ!」になってしまう。
げに恐ろしきゲームよ。


事の始まりは1枚目と2枚目のエピデミックを同時に引き、序盤に「東京」と「リマ」にウイルスが3個乗ったことだった。
エピデミックの同時引きは初めてのことだったのでびっくりしたが、幸運なことに「静かな夜」も「予測」も「空輸」もある。
感染率もまだ2のままだ。
落ち着いて対処すれば問題ない…はずだった。


とりあえず「予測」を使用。
すると…上から6枚の感染カードの中に「東京」も「リマ」もある。
これはついていない。
両都市の感染カードを6枚の一番下にして山に戻したが、それでも次の次の手番にはアウトブレイクしてしまう。
そして、次の手番の科学者も、その次の手番の作戦エキスパートも、「東京」「リマ」のどちらも治療できない。
せっかく「予測」を使用したのに、アウトブレイクを防ぎきれないのだ。
「静かな夜」も使用してもう手番稼げば通信指令員が「リマ」を治療することはできる。
東京は爆発してしまうが、もうそれは仕方がない…。
それがその時の判断だった。
しかししかし。
私の頭の中からは「空輸」のことがすっかり抜け落ちていたのだった。


こうして3手番後に東京が爆発した。
すぐさま研究員を向かわせて治療を行い、「東京」のウイルス数を1まで下げた。
事態は落ち着きを取り戻し、勝負はまだまだこれからだというように思われた。


3回目のエピデミックが訪れたとき、「東京」周辺の都市のウイルス数は次のとおりだった。

「東京」…1
「ソウル」…1
「北京」…1
「上海」…1

アジア全体としてはウイルスに感染している都市が多く、油断はできない状況だったが、とりたてて危険と思うような状況ではまだなかった。
しかしウイルスの猛攻はそんな想像をはるかに超えた恐ろしい勢いで人類に襲いかかった。


エピデミックによる感染で対象の都市に「ソウル」が選ばれた。
「東京」のアウトブレイクでウイルスが乗っている都市だ。
一瞬でウイルス数が4個になりアウトブレイク
やられた、と思ったが、これはまだまだ序の口だった。
続く感染フェーズで感染カードの山から「ソウル」が引かれた。
再び「ソウル」はアウトブレイク
「東京」「ソウル」「北京」「上海」の全てにウイルスが乗っている状況である。
これはまずい。
非情にまずい。
ここに感染があったら終わってしまう。
感染率は3、エピデミック前に捨てられていた感染カードは10枚だからかなりの確率で感染してしまう。
絶体絶命だ。
そして、「ソウル」に続いて感染カードの山から引かれたのは…「北京」であった。
ウイルスコマが24個を超え、人類は滅亡した。


終了図